OBSで画面録画する方法|無料・高画質の設定を初心者向け解説

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こんにちは、道具しらべの圭です。

パソコンの操作手順やオンライン会議、ゲーム画面を録画したいとき、無料で使える候補として名前が挙がるのがOBS Studioです。ただ、初めて起動すると「シーン」「ソース」「エンコーダ」など見慣れない言葉が並び、どこから触ればよいのか戸惑うかもしれません。

OBSは設定の自由度が高い一方、画質をむやみに上げるとパソコンへの負荷が増え、映像がカクついたり録画が止まったりします。そこでこの記事では、初心者が無理なく始められる自動設定を基準に、画面の追加、音声、高画質化、保存先まで順番に解説します。

録画形式には、トラブル時にファイル全体が壊れにくいMKVを選び、必要なときだけMP4へ変換するのが私のおすすめです。難しい数値を片っ端から変更しなくても、きちんと見やすい動画は作れますよ。

  • OBSを安全に入手して録画を始める手順
  • 画面と音声を正しく取り込む初期設定
  • PC負荷を抑えながら高画質にする方法
  • 録画ファイルの保存とMP4への変換方法

OBSで画面録画できること

ノートに置いたクリップマイクのイメージ

OBS Studioは、パソコン画面の収録とライブ配信に対応した無料ソフトです。まずは料金や対応環境、一般的な録画機能との違いから見ていきましょう。

OBSは無料で使える録画ソフト

OBS Studioは、Windows、macOS、Linuxで利用できる無料のオープンソースソフトウェアです。録画時間や動画本数による課金はなく、無料版のロゴが映像へ強制的に入ることもありません。仕事の操作説明、講義、ゲーム実況など、長めの動画を作りたい人にも使いやすい選択肢です。

公式サイトでは、OBS Studioを「映像の録画とライブ配信用の無料・オープンソースソフトウェア」と案内しています。インストーラーは、第三者の配布サイトではなく、OBS Project公式サイトから入手してください(出典:OBS Project「OBS Studio」)。

無料だから機能が少ないわけではありません。デスクトップ全体、特定のアプリ、ゲーム、Webカメラ、画像、文字、キャプチャーボードの映像などを重ねられます。複数の場面を「シーン」として用意し、収録中に切り替えることも可能です。

OBSが向いている用途

パソコン操作の解説、ゲーム録画、オンライン教材、ソフトの実演、Webカメラ入りの解説動画などです。画面とマイクを組み合わせたい場合に、特に便利でしょう。

標準録画機能との違い

WindowsやMacにも画面を録画する機能があります。短い操作をそのまま保存するだけなら、標準機能のほうが手軽かもしれません。一方、OBSは取り込む映像の範囲や解像度、フレームレート、音声、保存形式まで細かく変更できます。

さらに、Webカメラを画面の隅へ置く、マイクとパソコン音を別々に収録する、指定したアプリだけを映すといった作り込みにも対応します。後から継続的に動画を作るなら、この自由度は大きな利点です。

反面、OBSは最初に収録画面を組み立てる必要があります。インストールして録画開始ボタンを押しただけでは、真っ黒な映像になることも。ここが一般的な簡易録画機能との違いであり、初心者がつまずきやすいところです。

録画前に確認したい環境

録画では、表示中のアプリに加えてOBSも動き、映像を圧縮しながらストレージへ書き込みます。そのため、パソコンの処理性能と保存容量には余裕が必要です。ゲームや動画編集ソフトなど負荷の高いアプリを録画する場合は、とりわけ注意してください。

まず、OSがOBSの対応範囲に入っているか確認します。続いて、保存先に十分な空きがあるか、マイクを使うならOS側で使用許可が出ているかも見ておきましょう。対応OSは更新によって変わるため、ダウンロード時に公式ページの表示を確かめるのが確実です。

動画の容量は、解像度、動きの多さ、画質設定、録画時間によって大きく変わります。「1時間なら必ず何GB」とは決められません。長時間録画では、一般的な目安だけを頼りにせず、短いテスト動画の実容量から必要量を見積もってください。

OBSを導入して初期設定する

開いたノートとノートパソコンを並べたイメージ

ここからはOBSをインストールし、録画向けの初期設定を済ませます。初回起動時の自動構成ウィザードを使えば、難しい項目を一つずつ決める必要はありません。

公式サイトからインストールする

OBS Project公式サイトを開き、使用中のOSを選んでインストーラーをダウンロードします。WindowsならWindows用、Appleシリコン搭載Macなら対応するmacOS用を選択してください。保存されたファイルを開き、画面の案内に従ってインストールを進めます。

非公式な配布ページには、古い版や内容を変更したファイルが置かれている可能性もあります。検索結果に「OBSダウンロード」と書かれていても、ページのドメインがobsproject.comであることを確認しましょう。

インストール後にOBSを起動すると、OSからカメラ、マイク、画面収録などの権限を求められる場合があります。録画に使う機能は許可してください。Macでは権限を変更したあと、OBSの再起動が必要になることもあります。

会社や学校から貸与されたパソコンでは、ソフトのインストールや画面収録が制限されている場合があります。管理者のルールを確認し、許可なく設定を変更しないでください。

自動構成ウィザードを実行する

初回起動時に自動構成ウィザードが表示されたら、「録画のために最適化し、配信は二次的なものとする」という趣旨の項目を選びます。続いて基本解像度とフレームレートを確認し、テストを実行してください。

このウィザードは、利用目的とパソコンの構成を踏まえて設定の出発点を作ります。初回に閉じてしまった場合も、OBS上部の「ツール」から「自動構成ウィザード」を開き直せます。

初心者は自動設定を基準にして、実際の録画で問題が出た項目だけを変更するのが近道です。最初から高解像度、高フレームレート、最高品質を組み合わせると、どの設定がカクつきの原因なのか分かりにくくなります。

◆圭のワンポイントアドバイス

設定画面に数字が並ぶと、つい最大値を選びたくなります。しかし、画質設定は音量つまみのように上げれば上げるほど良いものではありません。まず自動設定で1分ほど録画し、文字の見え方と動きの滑らかさを確認するのが確実ですよ。

録画用プロファイルを作る

OBSには設定を保存する「プロファイル」と、画面構成を保存する「シーンコレクション」があります。配信と録画を両方行う人は、録画専用のプロファイルを作っておくと設定の混同を防げます。

上部メニューの「プロファイル」から新規作成を選び、「画面録画」など分かりやすい名前を付けてください。解像度や出力設定を試したい場合も、元のプロファイルを複製してから変更すれば戻しやすくなります。

シーンコレクションには、ソースの配置が保存されます。例えば「操作説明」「ゲーム」「会議資料」のように用途を分けると、録画のたびに画面を作り直さずに済むでしょう。

録画する画面を追加する

机に立てたUSBマイクのイメージ

OBSでは、録画したい映像を「ソース」としてシーンへ追加します。デスクトップ全体、特定のアプリ、ゲームでは適したソースが異なります。

画面全体を録画する

OBS下部の「ソース」にあるプラスボタンを押し、Windowsでは「画面キャプチャ」、macOSでは画面収録用のソースを選びます。名前は「メイン画面」など、あとで見て分かるものにすると便利です。

複数のディスプレイを接続している場合は、録画するディスプレイを指定します。決定後、プレビューにデスクトップ全体が表示されれば追加完了です。赤い枠がキャンバスから外れていたら、ソースを右クリックし、「変換」から画面に合わせる操作を行ってください。

画面全体の収録では、通知、メール、ファイル名、ブックマークなども映り込みます。録画前に不要なアプリを閉じ、通知を停止しておきましょう。個人情報を後から隠すより、最初から映さないほうが安全です。

特定のウィンドウだけ録画する

一つのアプリだけを収録するなら、「ウィンドウキャプチャ」を追加します。プロパティで対象のアプリを選ぶと、別のウィンドウを手前に開いても、原則として指定したアプリを収録できます。

操作説明では、デスクトップの余計な部分を見せずに済む点が利点です。ただし、対象アプリを最小化すると映像が止まったり、アプリの描画方式によっては黒く映ったりする場合があります。

ウィンドウが一覧に出ないときは、対象アプリを先に起動してからソースのプロパティを開き直してください。それでも映らなければ、OBSと対象アプリの実行権限をそろえる、取り込み方法を変更する、画面キャプチャへ切り替えるという順で試します。

ゲームや外部機器を録画する

Windowsのゲームを収録する場合は、「ゲームキャプチャ」が候補です。ゲーム映像を効率よく取り込めますが、すべてのゲームで同じように動くとは限りません。映らない場合は、特定ウィンドウの指定や画面キャプチャも試してください。

家庭用ゲーム機や別のパソコン、カメラ映像は、機器を接続しただけではOBSに入りません。一般的にはキャプチャーボードをパソコンへ接続し、「映像キャプチャデバイス」として追加します。

外部機器を使う場合は、入力端子、出力解像度、フレームレート、パソコン側の接続規格を確かめる必要があります。購入時は、OBSで利用できるキャプチャーボードという条件だけでなく、録画したい機器と解像度への対応も確認してください。

画面サイズと位置を合わせる

プレビュー上のソースを選ぶと赤い枠が表示され、ドラッグで位置や大きさを変更できます。角を動かせば縦横比を保ちやすく、端を動かすと映像が不自然に伸びることがあるので注意しましょう。

画面の一部だけを見せたいときは、修飾キーを押しながら枠を動かして切り抜けます。ただし、操作方法はOSや設定によって異なる場合があります。切り抜いたことを忘れると、次回の録画で必要な部分が欠けるため、プレビューを毎回確認してください。

複数のソースを重ねた場合、ソース一覧の上にあるものほど手前へ表示されます。画面キャプチャの下にWebカメラを置くと隠れてしまうので、Webカメラを上側へ移動しましょう。

音声を正しく録音する

映像が映っても、音が入っていなければ録り直しになります。OBSの音声ミキサーを見ながら、パソコン音とマイクを一つずつ確認してください。

パソコンの音を取り込む

動画、ゲーム、通知音などのパソコン音は、音声ミキサーの「デスクトップ音声」へ入るのが一般的です。試しに動画を再生し、緑色のメーターが動くか確認します。

メーターが動かなければ、「設定」の「音声」を開き、デスクトップ音声のデバイスを確認してください。「既定」では別の出力先を拾うことがあるため、実際に音を出しているスピーカーやヘッドホンを明示的に選ぶと直る場合があります。

Bluetoothイヤホンは、接続状態や通話モードへの切り替えによって音質や録音先が変わることもあります。重要な収録では、数十秒の試し録りを再生し、音切れや遅延がないか耳で確かめてください。

マイク音声を追加する

マイクは、設定画面の音声項目から指定するか、ソースのプラスボタンから「音声入力キャプチャ」を追加します。複数のシーンで同じマイクを使うだけなら全体設定でも構いません。シーンごとにマイクを変えるなら、ソースとして追加する方法が分かりやすいでしょう。

話したときに音声ミキサーのメーターが動けば、入力自体はできています。声の大きい部分で赤色へ張り付く場合は音割れしやすいため、マイク本体、OS、OBSの順に入力レベルを見直してください。

聞き取りやすさは価格だけでは決まりません。口から遠い高価なマイクより、適切な距離に置いた手頃なマイクのほうが声を明瞭に拾えることもあります。机の振動を避けたいなら、配信用USBマイクやマイクアームを検討する余地があります。

音量とフィルターを調整する

声とパソコン音を同時に入れるなら、説明している声が埋もれないバランスにします。メーターの数値は目安であり、マイクや話し方によって適切な値は変わります。最終的には、実際の録画ファイルをヘッドホンで聞いて判断してください。

マイクソースのメニューから「フィルタ」を開くと、ノイズ抑制、ノイズゲート、コンプレッサー、ゲインなどを追加できます。ノイズ抑制は空調音を軽減するのに役立ちますが、強くかけると声が水中のように不自然になる場合があります。

最初はノイズ抑制を控えめに使い、必要ならコンプレッサーで声量差を穏やかにする程度で十分です。設定を増やすたびに短く録画し、効果を確認しましょう。一度に四つも五つも加えると、悪化した原因を見つけにくくなります。

◆圭のワンポイントアドバイス

音声ミキサーのメーターが動いているだけで安心せず、保存された動画を必ず再生してください。二重に音が入っていたり、マイクだけ左右の片側から聞こえたりする問題は、メーターを見るだけでは気づけないことがあります。

高画質で録画する設定

机に置いたヘッドセットとノートパソコンのイメージ

高画質化で大切なのは、すべてを最大にすることではなく、用途とパソコン性能に合う設定を選ぶことです。解像度、フレームレート、エンコーダの順に確認します。

解像度を用途に合わせる

「設定」の「映像」には、基本キャンバス解像度と出力解像度があります。基本キャンバス解像度はOBS上で画面を配置する土台、出力解像度は完成する動画の大きさです。

フルHDの画面をそのまま収録するなら、1920×1080が分かりやすい設定です。一方、4Kディスプレイを4Kのまま録画すると、映像処理と保存容量の負担が大きくなります。文字が読めることを確認したうえで、1920×1080へ縮小する選択も現実的でしょう。

資料説明の動画では、細かい文字が読み取れることが重要です。解像度だけを上げる前に、アプリ側の表示倍率を大きくし、不要な余白を減らしてください。見る人にとっては、高解像度で小さな文字が並ぶ映像より、必要な部分を大きく映した動画のほうが親切です。

フレームレートを選ぶ

フレームレートは、1秒間に何枚の画像を記録するかを示します。一般的には30fpsと60fpsがよく使われます。操作説明、スライド、オンライン講義など動きが少ない内容なら、30fpsでも見やすい動画を作れます。

動きの速いゲーム、カーソル移動の滑らかさを見せたい動画なら60fpsが候補です。ただし、60fpsは30fpsより処理する画像が増えるため、パソコン負荷やファイル容量も増えやすくなります。

迷ったら1920×1080、30fpsから開始してください。映像に余裕があり、60fpsが内容上必要だと判断してから上げれば十分です。視聴者が求めているのは設定値の大きさではなく、止まらず見やすい映像ではないでしょうか。

出力モードと品質を決める

初心者は「設定」の「出力」で、出力モードを「基本」または「シンプル」にして始めると扱いやすいです。録画品質は、画質とファイル容量、パソコン負荷の釣り合いを見ながら選びます。

高品質寄りの項目は見栄えが良くなりますが、容量と処理負荷も増えます。ロスレス品質は非常に大きなファイルになりやすいため、通常の画面説明やゲーム録画で最初から選ぶ必要はありません。

詳細設定では、一定の品質を目指す方式や細かな値を指定できます。しかし、エンコーダによって項目名と数値の意味が異なります。動画サイトで見た数値を、そのまま別のエンコーダへ当てはめないでください。

録画内容 開始時の解像度 開始時のfps 考え方
操作説明 1920×1080 30fps 文字の読みやすさを優先
会議や講義 1920×1080 30fps 音声と安定性を優先
動きの速いゲーム 1920×1080 60fps 負荷を確認して採用
低負荷を優先 1280×720 30fps 古いPCでの候補

表の設定は、あくまで一般的な開始目安です。パソコン性能、録画するアプリ、保存先、動画の用途によって適切な値は変わります。

エンコーダを選択する

エンコーダは、取り込んだ映像を動画ファイルへ圧縮する仕組みです。選択肢にNVIDIA NVENC、Intel Quick Sync、AMD、Apple VTなどのハードウェアエンコーダが表示される場合は、CPU負荷を抑える候補になります。

x264はCPUで処理する方式です。グラフィック機能に対応するエンコーダがない場合にも使えますが、ゲームや重いソフトと同時に動かすとCPU使用率が高くなることがあります。

どの方式が常に最良とは言い切れません。パソコンに搭載された機器やドライバー、録画対象によって結果が違うからです。自動構成ウィザードが選んだものを出発点にし、OBSの統計表示と完成動画を確認して判断してください。

画質を上げすぎない

録画中に映像がカクつく場合、完成した動画では後から直せないことがあります。高画質設定を維持するより、解像度やフレームレートを一段下げ、最後まで安定して記録するほうが大切です。

OBSの「表示」から統計情報を開くと、描画やエンコードに関する問題を確認できます。数値に異常が出る場合は、ゲーム側の画質やフレームレートを抑える、OBSの出力解像度を下げる、不要なソースを減らすといった対応を試します。

録画失敗を防ぐ考え方

4K、60fps、最高品質を同時に選ぶと、高性能なパソコンでも録画対象によっては余裕がなくなります。高画質より先に、映像と音声が途切れず保存される設定を作ることが重要です。

安全な保存方法を設定する

ノートパソコンのキーボードに置いた南京錠のイメージ

録画品質が決まったら、保存先と録画形式を設定します。OBSが途中で終了した場合まで考えると、MKVで保存してMP4へ変換する流れが扱いやすいです。

保存先を変更する

「設定」の「出力」を開き、録画ファイルの保存先を指定します。保存場所が分からなくならないよう、「OBS録画」など専用フォルダーを作っておくと便利です。

録画後に場所を確認したいときは、OBS上部の「ファイル」メニューから録画フォルダーを表示できます。保存先を外付けドライブにする場合は、録画開始前に正しく接続され、十分な空き容量があることを確かめてください。

長時間の高画質録画では書き込み量が増えます。内蔵ストレージの空きを圧迫したくない場合は、転送速度と容量に余裕のある録画保存向け外付けSSDも候補です。ただし、接続が外れると録画に影響するため、ケーブルを動かさない場所へ置きましょう。

録画形式はMKVを選ぶ

録画形式にはMKVをおすすめします。通常のMP4は録画終了時の処理が完了して初めて正常に使えるため、停電、フリーズ、強制終了などで書き込みが途切れると、ファイル全体を開けなくなる可能性があります。

MKVは録画が正常に終了しなかった場合でも、保存済みの部分を再生・復旧しやすい形式です。OBS公式の録画ガイドでも、不測の問題に備える形式としてMKVが案内されています(出典:OBS Project「Standard Recording Output Guide」)。

ただし、動画編集ソフトや投稿先によってはMKVをそのまま扱えません。その場合は、録画後にOBSの機能でMP4へ再多重化します。画質を再圧縮する変換ではないため、一般的には短時間で処理できます。

MKVをMP4へ変換する

OBS上部の「ファイル」から「録画の再多重化」または同じ意味の項目を開きます。録画したMKVファイルを選択し、実行するとMP4ファイルが作成されます。元のMKVを残しておけば、変換後のファイルに問題があった場合にもやり直せます。

毎回MP4が必要なら、「設定」の「詳細設定」にある自動再多重化の項目を利用できる場合があります。これを有効にすると、録画終了後にMKVからMP4への処理が自動で行われます。

OBSの画面表記はバージョンやOSによって少し異なることがあります。「再多重化」「Remux」などの表現を目印にしてください。これは映像を一から圧縮し直す一般的な再エンコードとは異なります。

録画を開始して確認する

画面右側の「録画開始」を押すと収録が始まります。録画中はOBS自体を最小化しても構いませんが、画面全体を取り込んでいる場合は、操作の途中でOBSが映り込む可能性があります。

終了するときは「録画終了」を押し、保存処理が終わるまでOBSやパソコンを閉じないでください。ショートカットキーを設定しておけば、OBS画面を開かずに開始と終了を操作できます。ただし、別のアプリと重複しにくいキーの組み合わせを選びましょう。

本番前には、30秒から1分ほどのテスト録画を行います。映像が入っているか、文字を読めるか、声とパソコン音が聞こえるか、音ずれがないか、保存先にファイルが作られたかを確認してください。

録画できないときの対処法

OBSで起こりやすい問題は、映像が黒い、音が入らない、録画がカクつく、保存先が分からないという四つです。設定を手当たり次第に変えず、症状ごとに確認します。

画面が真っ黒になる

まず、ソースの目のアイコンが有効か、別のソースに隠れていないかを確認してください。次に、画面キャプチャやウィンドウキャプチャのプロパティを開き、正しいディスプレイまたはアプリが選ばれているか見ます。

ノートパソコンなど複数の画像処理機能を持つ環境では、OBSと録画対象が異なるGPUで動作していることが原因になる場合があります。また、管理者権限で動くアプリを通常権限のOBSから取り込めないケースもあります。

macOSでは、システム設定のプライバシーとセキュリティから、OBSに画面収録の許可が付いているか確認してください。設定変更後はOBSを終了し、もう一度起動すると反映されることがあります。

音が入らない

音声ミキサーのメーターが動かない場合は、OBSで選択している機器と、実際に使用中の機器が一致しているか確認します。USBマイクやイヤホンを抜き差しすると、OSの既定デバイスが変わることもあります。

メーターは動くのに完成動画で聞こえない場合は、音声トラックの設定を確認してください。詳細出力で複数トラックを使うと、再生ソフトが選んだトラックに音が入っていないことがあります。

デスクトップ音声が二重に聞こえる場合は、同じ音を全体設定とソースの両方から取り込んでいないか見直しましょう。一つの音源につき一つの取り込み経路にすると、原因を追いやすくなります。

映像がカクつく

最初に、録画対象のアプリとOBS以外を閉じます。それでも改善しない場合は、60fpsを30fpsへ、4KをフルHDへ下げてください。ゲームなら、ゲーム内のフレームレート上限や画質を下げる方法もあります。

保存先の空き容量不足や書き込み速度も確認が必要です。クラウド同期フォルダーや低速な外部メディアへ直接保存すると、環境によっては書き込みが間に合わないことがあります。いったん内蔵ストレージへ保存して比較すると、原因を切り分けやすいでしょう。

録画後の動画だけがカクつくなら、再生ソフト側の問題も考えられます。別の再生ソフトで開くか、MP4へ再多重化して確認してください。

録画ファイルが見つからない

OBSの「ファイル」メニューから録画フォルダーを開くのが早い方法です。見つからない場合は、「設定」の「出力」に表示されている録画パスを確認します。

録画開始直後にエラーが表示された場合、ファイル自体が作成されていない可能性があります。保存先フォルダーへの書き込み権限、空き容量、外付けドライブの接続状態を見てください。

保存場所を毎回変えると紛失しやすくなります。通常の録画用フォルダーを一つ決め、案件名や日付ごとのフォルダーへ録画後に移す運用が分かりやすいかなと思います。

失敗を減らす録画前チェック

机に置いたクリップボードとペンのイメージ

長時間の本番録画では、設定値の細かさより事前確認が効きます。私なら、次の項目を一つずつ確認してから録画開始ボタンを押します。

短いテスト録画を行う

OBS公式のクイックスタートでも、本番へ入る前に数分のテストを行うことが勧められています。テストでは、実際に使うアプリを操作し、普段どおりの声量で話してください。

静止画が映っただけでは、負荷や音ずれまでは分かりません。ゲームなら動きの激しい場面、操作説明なら文字の細かい画面、会議ならマイクとパソコン音が同時に鳴る場面を含めます。

テスト後は、録画ファイルを最初から最後まで再生します。冒頭だけ確認して本番へ進むと、途中から音が途切れる問題を見落とすかもしれません。

通知と個人情報を隠す

画面全体を録画すると、メール通知、チャット、予定、ユーザー名なども記録されます。OSの集中モードや通知停止を有効にし、個人情報のあるアプリを閉じてください。

ブラウザーを使う場合は、ブックマークバー、履歴候補、保存済みアカウント名にも注意します。録画専用のブラウザープロファイルを用意すると、私用データの映り込みを減らせるでしょう。

オンライン会議や第三者の映像・音声を収録するときは、相手の同意やサービスの規約を確認する必要があります。録画できることと、自由に公開できることは別です。

電源と空き容量を確認する

ノートパソコンは電源へ接続し、省電力モードで性能が抑えられていないか確認します。長時間録画では、スリープや自動再起動の設定にも気を配ってください。

保存先の空き容量は、テスト録画のファイルサイズから見積もれます。例えば、同じ内容と設定で10分録画した容量を基準にすれば、予定時間に必要な容量のおおよその目安を出せます。ただし、映像の動きによって容量は変わるため、余裕を持たせましょう。

◆圭のワンポイントアドバイス

録画時間が長いほど、私はMKVと事前テストを重視します。開始前に30秒確認するだけで、1時間分を丸ごと録り直す可能性をかなり減らせます。地味ですが、いちばん効く準備です。

OBS画面録画のよくある質問

机に置いた白いカードの束のイメージ

最後に、OBSを初めて使う人から出やすい疑問へまとめて回答します。

OBS画面録画のよくある質問(FAQ)

Q1. OBSは完全無料で画面録画できますか?

A. OBS Studioは無料のオープンソースソフトウェアで、録画時間による料金や有料版への切り替えはありません。ロゴが自動挿入されることもなく、Windows、macOS、Linuxで利用できます。安全のため、公式サイトからダウンロードしてください。

Q2. OBSの録画形式はMP4とMKVのどちらがよいですか?

A. 基本的にはMKVがおすすめです。録画中にOBSやパソコンが停止しても、保存済み部分を利用しやすいからです。編集ソフトなどでMP4が必要なら、録画後にOBSの再多重化機能で変換できます。

Q3. OBSで高画質録画する設定は何ですか?

A. 初心者なら、自動構成ウィザードを実行したうえで、1920×1080、30fpsを開始目安にすると扱いやすいです。動きの速いゲームでは60fpsも候補ですが、負荷が増えます。短いテスト録画を行い、映像のカクつきや音ずれがない範囲で調整してください。

Q4. OBSで録画した動画はどこに保存されますか?

A. 保存先は「設定」の「出力」にある録画パスで確認できます。OBS上部の「ファイル」メニューから録画フォルダーを直接開くことも可能です。録画前には、保存先の空き容量も確認しておきましょう。

Q5. OBSを録画するとパソコンが重くなるのはなぜですか?

A. 画面の取り込み、映像の圧縮、ファイルへの書き込みを同時に行うためです。解像度やフレームレート、品質を上げるほど負荷も増えやすくなります。不要なアプリを閉じ、60fpsを30fpsへ下げる、出力解像度を下げる、対応するハードウェアエンコーダを試すといった対処が考えられます。

OBS画面録画のまとめ

OBSは、無料でありながら画面、音声、Webカメラなどを組み合わせて録画できるソフトです。ただし、自由に設定できるからこそ、最初から数値を上げすぎないことが大切になります。

  • OBSは公式サイトからダウンロードする
  • 初回は自動構成ウィザードを利用する
  • 迷ったらフルHD、30fpsから試す
  • 画面と音声をソースとして確認する
  • 本番前に短いテスト録画を再生する
  • 録画形式はMKVを基本にする
  • 必要な動画だけMP4へ再多重化する
  • 高画質化より安定した録画を優先する

まずは自動設定のまま1分だけ録画してみてください。文字が読めて、音が聞き取りやすく、映像が滑らかなら、その設定があなたのパソコンに合った出発点です。そこから必要な部分だけ少しずつ調整すれば、OBSは初心者にも頼れる画面録画ソフトになります。

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